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斜線のなかみ

2013-01-01から1年間の記事一覧

さえずらない生き方

取捨選択する。もう少し考える。流さない。流されない。 自分の考えをまとめたい。生活を記録したい。日記で良いはずなんだけど、どうしても人目に触れる場所にしか書けない。自分のためだけに書くのは自由すぎて途方に暮れてしまう。手書きは美しくできない…

人でなしの恋

どうやら私は「結ばれない(結ばれてはならない)恋」の物語が好きらしい。 とは言っても、身分の違う同士だとか親友の恋人が相手だとか、そういうのではなくもっとファンタジー寄りの。 吸血鬼、人魚、妖怪、アンドロイド、化狸、などなど。色々あるけれど…

ロックンロールじゃ踊れない

お湯を飲んでいる。 夕方からダラダラと無為に酒を飲むのをやめて、冷たい飲み物を避けるようにした。 必然的にビール発泡酒は飲まない。寝起きと寝る前はお湯を飲む。日中喉が渇いたら、お湯かお茶か紅茶を飲む。コーヒーは体が受け付けなくなって久しい。 …

シェルター

雨が降っている。窓を叩いている。季節外れで寝ぼけ顔の、巨大な台風が呼んでいる。 私は誘惑に抗うように、ガラガラと雨戸をしめた。そうするとなんだか温いような重みのある空気が耳から肩の辺りを覆った。私の部屋。閉ざされた空間。シェルター。 間接照…

さよならKENWOOD

CDコンポの購入を検討している。 私はわりと音楽が好きな人間だと思うのだけど、それなら何故コンポを持っていないのか。 4年ほど前、私は婚約者と同居するために当時1人暮らししていた部屋を引き払った。その頃の私は物を持つのが嫌で、嫌というよりなん…

石鹸で顔をあらう

マーガレットズロースの歌に「ぼくの彼女はいつも石鹸で顔を洗う」という歌詞がある。 変な石鹸で全部洗ってるのにどうしていいにおいがするんだろう、みたいな歌詞。 私は子供の頃から肌がきれいと言われてきて、それは特別肌に気を使わなくても言われてき…

都会の狐とタイムマシーン

奇妙な体験をふたつ。 数日前、バイトを終えて私は中野に向かっていた。正確には中野セントラルパークという場所に向かっていた。 <駅から徒歩3分。中野ブロードウェイに行く方の出口。だいたいの方角。> それだけを頭に入れて駅から歩き出した。多分大き…

アンクル・ニッカ

私はお酒が好きです。 ひんやりしたフローリングにぺたりと座って。二人掛けのソファで恋人にしなだれかかりながら。やかましい安居酒屋で下ネタを言い合いつつ。薄汚いライブハウスの爆音の中で。 思い出は色鮮やかにも霧に包まれたようにも、スローモーシ…

ライオンと魔女

昨日、友達から手作りの洋服を買った。 麻製で藍染めのワンピース。お店で買うよりも遥かにお手頃な価格ではあったけど、私は普段3、4千円の安服か数百円の古着ばかり着ているから、購入するには少しだけ勇気が必要だった。 友達の手作りであること。植物…

ゼライス

心がゼリーみたいになるときがある。 触れられるだけでぷるぷる震え、なんでもない言葉でも刺さってそこから崩れ出す。 そんな時はSNSが苦痛になる。twitterは最たるもので、次々に色んな人の言葉が流れてきて止めどない。 普段ならタイムラインは可愛い小川…