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斜線のなかみ

さえずらない生き方

取捨選択する。もう少し考える。流さない。流されない。

自分の考えをまとめたい。生活を記録したい。日記で良いはずなんだけど、どうしても人目に触れる場所にしか書けない。自分のためだけに書くのは自由すぎて途方に暮れてしまう。手書きは美しくできないから嫌だ。遅いし。気付いたことをメモしておいて、少し考えてから書くことにしようと思う。

 

・料理をすること

私は料理をするのが好きなんだけど、それはどんな要素で構成されているのか。

①美味しいものを食べるのが好き

アニメ版の「銀の匙」を見ていて印象に残ったのが、味覚に自信があると言う若い兄弟に、彼らの親世代の人が「君たちの親がちゃんとしたもの食べさせてくれたからでしょ」って諭すように言うシーン。

私は父の仕事の関係で北海道の新鮮な魚介類を幼い頃から当たり前のように食べてきた。東京に出てきて初めて、美味しい魚介類を手に入れるのが難しいことを知った。鮭の切り身が高いのにパサパサだったり、鯵の開きが食べられないほど生臭かったり。魚介類が嫌いになる気持ちがわかった。だけどパサパサの身なら酒蒸しやホイル焼きにすればいいし、生臭いならスライスした玉ねぎと一緒に焼いてポン酢をかけたりすればいい。食材にあった調理をすれば美味しくなるし、私は美味しいものを知ってるからできる。そうしたい。

②思った通りの味じゃないと嫌だ

食事は順序とかバランスとか無意識の内にすごく考えながら行っている。だから思った通りの味じゃないと困るし不愉快。人に作ってもらったものはそれだけで美味しいものだけど、時々地域性か性格の違いか、見た目から予想できなかった味に戸惑うことがあって、それはけっこうストレスになる。自分で好きなものを好きなだけ入れたものは失敗しない限り自分の思い通りの味だからストレスがない。私は母から料理を習ったことはほとんどなく自己流だけど、母の料理と自分の料理が一番好きだ。外食も楽しいけどね。

③実験感覚で面白い

料理はいつも、作りたいものを食材から漠然と決めてレシピをざっと検索し、いくつかの気に入った要素を取り入れて作る。全て目分量。それでも不思議と何度か作っているものはだいたい同じ味になるし、思いつきでアレンジを加えるのも面白い。料理には色んな約束があるから、それを覚えて応用していくとだいたい味に反映されるからやりがいがある。調味料のさしすせそは本当に理にかなっていると思うし、下ごしらえをきちんとすると出来映えが全然違う。昔からの知恵も最新の知識もすぐ試せてすぐ結果が出て、成功したら美味しいなんて最高だな。

④美味しく食べてくれる人がいる

夫とは結婚する前から幾度となく一緒にご飯を食べている。彼の味覚は確かだと思うし、少なくとも私と合う感覚だと思う。なのに、私の料理に決して文句を言わない。「失敗しちゃった」と言っても「そう?」って感じだし今日何食べたい?ってメールには必ず具体的な返信をくれるし。ありがたい。正直これが料理を楽しめてる一番の理由だと思う。一人だとお菓子か丼しか食べないもん。ありがたい。

 

・年をとったということ

自分が20代後半になったということは、5歳以上年下の人が成人したということで。その感覚がまだ掴めなくてびっくりしたり上手く立ち回れなかったりすることが増えてきた。ジェネレーションギャップというやつ。自分にとっては当たり前のことを相手が知らなかったり、もちろん逆もある。そういうことに遭遇した時にムッとしちゃったりするの、すごく良くないと思うんだけどついね。慣れたい。

あと、こういうこと言う大人になりたくないなーと思ってたことを反射的に言ったり思ったりしてることもある。気をつけなくちゃいけない、とも思うし、大人になっちゃったんだから仕方ない、とも思う。

年齢とは関係ないけど、相手を喜ばせる話し方をする人って本当にすごいよね。それで本人も楽しいなら素晴らしい。聞き上手な人と話すととっても楽しいけど、実は上手なだけで「いつまで喋ってんだよ」ってうざがられてたらどうしよう、と心配になるし実際そういう人もいる(そういう時もある)のを知ってるからふと怖くなったりもする。気遣わないでよ、社交辞令はやめてよ、って思う。だからっていつの間にかブレーキが壊れていて本心ばかり言う私もどうかと思う。人と会うことをやめられないのに、会話はどんどん下手になっている気がする。だから書くね。