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斜線のなかみ

ライオンと魔女

昨日、友達から手作りの洋服を買った。

麻製で藍染めのワンピース。お店で買うよりも遥かにお手頃な価格ではあったけど、私は普段3、4千円の安服か数百円の古着ばかり着ているから、購入するには少しだけ勇気が必要だった。

友達の手作りであること。植物の繊維に植物の染色であること。試着したときの快い感覚が忘れられず、購入を決意した。

大学を卒業したあたりから、お店に売っている若者向けの服にあまり興味が持てなくなっていた。きっと本当は年齢的に、もっと高い服を選ぶべきなんだろう。だけどブランド物なんて買えないし、買うために貯金する気も起きない。

同年代の女の子にそういう話をすると大抵肯定してもらえるから、多かれ少なかれぶつかる壁なのかとも思う。

(バリバリ働いて稼いで好きなファッションをしているような知り合いがいないというのもあるけれど。)

とはいえ20代も後半になっていつまでもワンシーズンでダメになるような服ばかり着ているのも侘しい。もっと大事にできて長持ちする服が欲しい。

手作りの服を買うことをきっかけに、今までなんとなくあったその思いを実行したくなった。

お金はやはりあまりかけたくないので、古着屋をもっと真面目に見てみようと思った。バカみたいに安いものじゃなく、少しいいものを。

そんな風に思いながらなんとなく入った古着屋では店員の女の子と仲良くなり、たくさん話しをした。音楽のこと、ファッションのこと、お化粧のこと。目線が変わると出会う人も変わる。楽しい時間だった。

私は今年の目標に「うつくしくなる」と掲げている。好きな服を気兼ねなく着られるようになりたいものです。

気持ちを切り替えるきっかけになってくれた友達に感謝。早くあのワンピースに合うアクセサリーを探しに行きたい。